「これまで4年だったのが5年になる。北京、ロンドン、リオを振り返っても、大会後は1度記録が落ちて、次の大会が近づくと記録が上がる感じでした。リオのあとも17年と18年は調子が上がらず、昨年自己ベストを更新し今夏に向けてという感じでした。それが、1年延びたことで、自分でもどうなるかわかりません」
18年にはスノーボードで冬季パラリンピックにも出場した。だが、東京大会が延期され両大会の間隔は約半年と狭まり、「二足のわらじ」は難しくなった。
「そこは厳しくなりました。いまは東京2020で最高のパフォーマンスをすることにフォーカスしています。そして、多くの観客の方に僕のジャンプを生で見てもらい、感じてもらえたらと思います」
(スポーツライター・栗原正夫)
※AERA 2020年6月29日号