メイン画像
メイン画像

現在、長崎県、佐賀県、福岡県には大雨特別警報が発表されています。九州は、24時間雨量が過去最大を更新するなど、これまでに経験のない大雨になっているところがあります。九州の広い範囲で、地盤が緩み、河川が増水するなどしており、最大級の警戒が必要です。

「これまでに経験のない大雨」相次ぐ

画像A
画像A

きょう6日は、明け方から朝にかけて鹿児島県大隅地方から宮崎県南部にかけて線状降水帯が発達し、鹿屋市では観測史上最大の1時間に109.5ミリの猛烈な雨が降りました。また、午後には長崎県から佐賀県、福岡県にかけて線状降水帯が発達し、この3県には大雨特別警報が発表されています。

この図は、6日午後4時までの24時間雨量の分布(左図)と、それがそれぞれの場所での過去最大と比べてどれぐらいの割合になっているかを示した図(右図)です。これを見ると、鹿児島県の鹿屋市から大崎町、志布志市の周辺と、長崎県の長崎市北部付近から大村市、さらに佐賀県鹿島市の周辺の地域で、オレンジや赤の表示となっています。これらの地域では、過去最大の24時間雨量を超えていることを示しており、過去最大比120%以上となっている地域があります。きょうの雨の量が「これまでに経験のない大雨」になっていることを示しています。

「これまで災害がなかったから」は通用しない

九州では「これまでに経験のない大雨」が場所を変えながら、次々と発生しています。これは、これまでは災害がなかった場所でも土砂災害や洪水などの重大な災害が起こり得るということです。

九州のどこで豪雨になってもおかしくない状態が7日にかけて続きます。

ハザードマップなどで自宅などの災害の危険を把握した上で、少しでも危険を感じれば、ためらわずに避難をし身の安全を確保してください。