「また、ときどき、スーパーや店の軒先などにつながれているワンちゃんを見かけますが、これもNG。つないだときは日陰でも、飼い主が買い物をしている間に陽が当たるようになってしまうこともあります。それに、真夏なら、地面の温度もすぐに上昇してしまいます」(同)

 真夏は、犬やを買い物などに一緒に連れて行くのはやめたほうがいいだろう。
 
■  とにかく体を冷やす! 自宅でできる応急処置

 前述したように熱中症の症状は高体温、呼吸があらい、ぐったりするなど。病院に連れて行く前に、自宅でできる応急処置もある。とにかく体を冷やすことだ。

「まずは涼しい場所へ移動させ、保冷材や冷たいタオルで腋や股、胸、頭などを冷やし、水を飲ませます。このとき吐いてしまうようなら、無理に飲ませないようにしましょう。そして、冷やしたまま病院へ連れて行きます。老犬や老猫は回復したな、と思っても、臓器にダメージが残っている場合もあり、次の日に容態が急変するケースもあるので特に注意が必要です」

 あなたの大事な家族の一員である犬と猫がこの夏も無事に過ごせるよう、日ごろからコミュニケーションを取り、熱中症予防に努めよう。

(取材・文 スローマリッジ取材班 須藤桃子)