家事に使える限られた時間で、質を落とさずいかに生産性を上げられるか、勝間和代さんはロジカルにその解決法を真剣に考えた。AERA 2020年7月27日号では、勝間さんの“ロジカル家事”を紹介する。
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家事は、生活そのものを成り立たせる大切な要素です。快適に生きるためにも、質は落としたくない。私がイメージしているのは「一流ホテル」。きれいで片づいていて、さっぱりしたインテリアで、パリッとしたシーツがある。あれが自宅ならいいなという発想で家事をしています。
とは言っても私の感覚では、家事に使えるのはせいぜい1日2時間。だから質を落とさずいかに生産性を上げるか、ロジカルに真剣に考えました。大きな柱は二つ。テクノロジーの力を借りて、自分でやらずに済むことは機械に任せること、「不便」や「めんどう」を放置しないこと。これだけでかなり楽になります。
最新家電を導入しても、1度に短縮できるのは5分くらいかもしれません。1日5分でも1年で30時間。働くにしろ、趣味に使うにしろ、「回収できる投資」です。今ある家電にも使っていない機能があるかもしれません。私は最近、洗濯機の「90度洗い」を使い始めました。眠らせていた機能ですが、服の油汚れがきれいに落ちて、タオルはふわふわに仕上がり、快適さが一気にアップしたんです。
それから、自分が不便だなと感じることは、ほかの誰かも不便だと感じています。ググってみれば簡単に解決することは多い。ちょっとした不便は見逃しがちですが、そこに目を向けましょう。
私は家事をロジカルに考えて効率化することで、家にいるのが快適で、何時間でも幸せに過ごすことができるようになりました。在宅勤務も一般的になるなか、家事を真剣に考えるのはとても大事なことだと思います。
(編集部・川口穣)
※AERA 2020年7月27日号