ホスト・ボーイ側は、マスクはもちろんのこと、フェイスシールドを着用して接客しています。中にはフェイスシールドを二重にするキャストもいるほど。シャンパンの回し飲みは禁止、マドラーはストローで対応するなどの対策が取られた上で営業している店がほとんどです。

 私はそうした実態を知っているだけでに、ちょっとたたかれすぎかな……というのが素直な気持ちです。

――あおいさんはご自身もバーの店長としてお店を運営されています。営業するにあたって、どのような衛生管理をしているのでしょうか。

あおい:常時のマスク着用はもちろん、自分用のアルコールジェルを携帯しています。また、自主的にPCR検査を受けていて、私自身、陰性であることは確認済みです。こうした行動は私だけでなく、夜の街で働く多くの人が実践していることです。

 そして、万が一お店で陽性者が出たら、公式アカウントで発信して、お客さんに知らせている店舗がほとんどです。それくらい、情報はオープンにしようとしている。もちろん保健所の指導に従い、安全と判断されてからしか営業再開はしていません。「感染情報を隠して営業している」ということは、私の知っている限りではありません。

――4~5月の緊急事態宣言のときでも、ホストクラブに通う女性がテレビに映され、問題視されたことがありました。感染者が増えている今でもホストクラブに通う女性には風当たりが強い。こういう状況でも店に通い続ける女の子は、どのような気持ちなのでしょうか。

あおい:ホストを支えたい気持ちの強い、本気度の高い女の子であることが多いです。歩合制であるホストは、売り上げを作って初めて給料がもらえます。そのため、女性たちはホストたちの生活を支えるために店に通います。「本当は直接現金を渡したほうがいいかもしれないけど、裏引きになるし……」という女の子の声もよく聞きますよ。でも、裏引きが店にバレたらホストはクビになりかねません。夜の街のルールを守りながらサポートするためには、店に通う続けるしかないんです。「こんな時期だからこそ、エース(そのホストに最もお金を使う客)になりたい!」という子もいなくはないと思いますが、ホストも人間です。普段から支えてくれている女の子のことを大切にしますよ。

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ホストは女の子にとって「精神安定剤」