【ファンが選んだ平成で最もカッコいいバッティングフォームはこの選手!】
優勝候補と言われながら、開幕から調子に乗れなかった阪神。しかし評判通りのチーム力を発揮して順位を上げてきた。原動力は4番定着の大山であることに異論を挟むものはいないだろう。
『和製大砲』の覚醒はホンモノなのか?それとも……。
7月の成績は打率2割9分9厘、8本塁打、20打点と主砲としての役割を完全にこなしている。
「驚くことはない」と語るのは阪神OB。
「身体も恵まれており(181センチ88キロ)アマチュア時代を知っているものならプロ入り時点から大きな期待をしていた。打撃練習を見ていてもスイングの強さや、飛距離は球界トップクラス。もっと早く出てきて欲しかったというのが本音やね」
昨季は108試合で4番を務めるなど、143試合出場で14本塁打76打点。周囲の期待に少しずつ応え始め、打線の核にもなりつつあった。
今年はオープン戦首位打者の打率.378をマークしていたが、新型コロナウイルスの影響でシーズンスタートが遅れ、その間に調子を落とした。開幕当初はジャスティン・ボーアやジェフリー・マルテに遅れをとった格好だった。
16年ドラフト1巡目指名で、『背番号3』を与えられ、契約金や年俸などでも最高条件を提示されてのプロ入りだった。伝統球団として最上級のもてなしだったが、実はドラフト指名時に大きな事件も起こっている。
09年から一般公開となったドラフト会場には、この年も各球団のファンが詰めかけたが、阪神が大山を指名した瞬間に大きなどよめきが起こり、中にはブーイングをする人間すらいた。
「阪神は投手力が弱く、事前に桜美林大・佐々木千隼(ロッテ1位指名)を公言していた。ファンも球団の強化方針に納得していた中での掌返し。またもや行き当たりばったりの指名だ、と呆れているファンもいた。我々マスコミ関係からも、驚きの声が上がったほどでした」
在阪阪神担当記者が語るように、まさかのサプライズ。誰もが思いつきもしなかった野手の1位指名に場内はざわついた。