



今週火曜日の夜は、「スタージョンムーン」というコメントとともに、たくさんの満月の写真がSNSにアップされていました。
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「スーパームーンは聞いたことあるけど、スタージョンムーンって何?」と思って調べてみると、「スタージョン」とは「チョウザメ」とのことでした。つまり「チョウザメ月」。ここまで聞いても、「どういうこと?」ですよね。
アメリカの先住民は、毎月の満月に別の呼び名をつけていて、8月は、五大湖でのチョウザメ漁が最盛期を迎えることから、豊漁を祈って「チョウザメ月(スタージョンムーン)」と呼んでいたとのことです。
他にも、「ウルフ(狼)ムーン」とか「ワーム(芋虫)ムーン」など面白い名前の月がありますので、興味がある方は調べてみてはいかがでしょうか。
チョウザメといえば、黒いダイヤともいわれる高級食材のキャビアですよね。そこで今回は、魚たちの産卵と子育て事情についてです。
我々寿司屋にとって魚卵の代表選手といえば、やはり「いくら」でしょう。とび魚の卵である「とびこ」も人気です。ほかに「たらこ」や「鯛の子」などが有名どころでしょうか。
皆さんは「たらこ」を見て、「いったいタラは何個の卵を産むのかな?」と思ったことはありませんか? 実は、魚が一回に産む卵の数は、数億個から数個と大きな違いがあり、魚たちの子育て事情と深く関係しているんです。
多くの卵を産む魚の代表はマンボウで、一回につき約2億個から3億個の卵を産みます。一方の少ない方の代表はサメの仲間で、一回あたり数個です。
マンボウをはじめとする非常に多くの卵を産む魚たちは、卵を海中にばら撒くように産み、卵は海中を漂いながら孵化します。したがって他の魚などに餌として食べられる可能性が高く、無事に成長できるのは一度の産卵でせいぜい1匹か2匹と言われています。無事に育つかどうかはまさに運任せという、なんとなくマンボウらしいような気もしますね。
なじみ深い魚では、ブリなども水中にばら撒くように卵を産みますので、産卵数も100万個から150万個程度と多くなっています。