ワイド・カラっ風が吹き荒れる!

寒波が襲来して冷え込む日本列島。心が温かくなるニュースはないかと探してみたけれど、出てきたのは、ほとんどがお寒い話ばかり。カラっ風が身に染みます……。

 昨年、独特のヒップダンスで日本デビュー曲「ミスター」を大ヒットさせ、韓流女性アイドルブームを巻き起こした5人組グループ「KARA」。メンバーのうち、スンヨン(22)、ニコル(19)、ジヨン(17)が、所属事務所の「DSPメディア」の方針に反発して専属契約の解除を求めていた問題で、"分裂危機"から一転、日本での活動を継続すると、1月27日に発表した。
 
 だが、KARAに詳しい韓国人の芸能ジャーナリストは、

 「韓国内の状況を見ると、グループの分裂は、もはや避けられないでしょう」

 と語り、次のように続ける。

 「現時点で双方が合意したのは、既に決まっている日本の仕事だけで、その後のスケジュールは白紙の状態です。3人の要求も、社長交代や収益分配の透明化、そして契約期間の短縮など、事務所側が受け入れられないものばかり。今の事務所に残る気がないとみるのが自然です。すでに、別の事務所が彼女たちの引き抜きに動いています」

 韓国内では連日のように、3人の引き抜きをもくろむ"黒幕"の存在も報じられている。これに対して、所属事務所も対抗措置として法的手段をちらつかせるなど、ただならぬ様相を呈しているのだ。
 "黒幕"と名指しされた芸能事務所社長のA氏はこれまでも、大手事務所を離れた人気アイドルを獲得するなど、韓国芸能界でやり手として知られている。
 だが、黒幕説を報じた韓国メディアの記者のもとには、A氏から脅迫まがいのメールが届いたという。

 〈うその記事を誤って書けば、どれくらい不利益に遭うか、人生がどれくらい苦しいのか、知ることになるだろうww。謝罪文と訂正記事をあげろ。嫌ならいいさ。その代わり、社会がどれくらい恐ろしい所か、肌で感じさせてやるww〉(メールの一部抜粋。文中のwは笑いの意味)

 確かに、あまり穏当な内容とは思えない。そこで、本誌は来日中のA氏を直撃してみた。すると、

 「確かに、このメールは私が送りました。問題がある記事を書いている記者だから、警告しただけです。脅迫したつもりはありません。私はKARAの黒幕ではなく、3人の親御さんに助けてほしいと相談を受けているだけ。引き抜きなんてしていませんよ」

 5人そろったKARAはいつまで見られるのか。日韓にまたがる大騒動の行方やいかに。

週刊朝日

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