8月28日に安倍晋三総理大臣が、辞任の意向を表明。9月2日、自民党はこれにともなう総裁選の投開票を14日におこなうことを決定した。立候補の表明会見をおこなった岸田、石破両候補。一方、細田派など多くの派閥の支持を受ける菅候補は、2日に会見した。ファッションデザイナーのドン小西さんが、この3候補をファッションチェックした。
【写真】今回ドン小西がチェックした3候補のファッションがこちら
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コロナに経済に中国に……問題が山積みすぎて、全部解決できる人なんかいないって。そのなか、ま、いっかくらいの期待感を持たせるのが、菅さんだよ。集団就職とか昭和が売りと思いきや、服を見ると意外に今ふう。ワイドカラー系のシャツに、明るいブルーのスーツと同色系のネクタイとか、工夫があるよね。
一方、都会的な雰囲気があるのはメガネだけ。肝心なスーツにこだわりが見えないメガネ負けタイプが岸田さんだよ。協調性が武器なんだろうけど、服を手抜きすると、ただのイエスマンにしか見えないので、ご注意を。
逆に石破さんは協調性ゼロ。中に芯でも入ってるのか、肩や襟や胸にシワひとつないスーツが特徴だ。でもさ、今は自然の風合いで、ユルさを見せるのがオシャレ。本人はきちんとした格好のつもりだろうけど、服から余計な圧が出てて、足を引っ張ってるよな。それに気がつかないリーダーっていうのも……って、もちろんファッションの話ですけどね。
■評価は……?
菅 義偉(官房長官)
4DON! 本心見えずマイナス1☆
岸田文雄(政調会長)
3DON! 政治家に多い1点オシャレ
石破 茂(元幹事長)
2DON! 独りよがりはいけません
※満点は5DONです。
(構成/福光恵)
※週刊朝日 2020年9月18日号