その後、ドラマ「ごくせん」シリーズやドラマ「ブラッティ・マンデイ」、映画「君に届け」など立て続けに話題作に出演。20歳になったときには、等身大の「ありのままの自分」を受け入れる余裕もみえてきた。

「多分、強くなったと思うんです。(中略)最近、自分の進んでいる道や、そのイメージが分かってきたんです。これからどう進めていいのかも。(中略)いまはお芝居だけじゃなくて、全部含めてこの世界を楽しめていると思います」(ピクトアップ2010年10月号/20歳)

「ここ最近、10代の頃には気づけなかったことに、気づきはじめてる気がするんですよ、劇的に。もっといろんなものを見たいし、気づきたい。もっともっと、いい景色も見たいですしね。そのために、20代もありのままの自分で、一生懸命やっていけたらって思います」(With 2010年10月号/20歳)

 20歳を超えると、役作りにも変化がみられてきた。本人曰く、子役のころから「どんな役も台本を読み込む」ことはしてきた。さらに、原作となる小説や漫画を読み、世界観を理解するように。これは映画やドラマに出演するならば当たり前のことのように思えるが、実はそうでもない。作品の原作者の作家と出演者の対談で、原作を全く読んでいなかったために、会話が続かず、早めに切り上げざるをえなかったという話は珍しくない。ところが三浦さんの場合、出演作の原作はもちろん、それ以外でもその作家の作品も読み、オススメの書籍として雑誌で紹介することもあった。

 また、2011年6月公開の映画「東京公園」のカメラマンの志望の役では、普段から常にカメラを持ち歩いていたという。

「プロデューサーからお借りした一眼レフをずっと持ち歩いていました。光司(役)にとってカメラが一番近くにあるっていう感覚は、少しでも染みつけせておかないと演技に出てこないんじゃないかと思って」(non・no 2011 年8月号/21歳)

 作品への理解を深め、演じる役の人物像を膨らませていく。例えば、篠原涼子と共演したドラマ「ラスト・シンデレラ」。いわゆるラブコメディーだが、三浦さんが語ったのは別の側面だ。

「コメディーとはいっても、おもしろいだけではなく、人の繊細な部分が丁寧に描かれている作品。そういう面も、大事に演じていきたいなと思っています」(non・no 2013年6月号/23歳)

 また、映画「進撃の巨人 ATTACK ON TITAN」でも、エンタメ作品ながらテーマを掘り下げて解釈していた。

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孤独で、漠然と現状に納得がいかず、もがいている