美術大学を目指す予備校生が多摩美術大学の学園祭で過ごした一夜を描く『げいさい』(文藝春秋、1800円)は、美術家の会田誠さんによる長編小説だ。熱く切ない人間模様の背景に、知られざる美術界の内情が浮かび上がる。