のりピーと高相氏との離婚協議自体は、昨年暮れから互いの弁護士を介して進められてきた。当初は数カ月のうちにまとまると期待されていたという。

 

 スポーツ紙の芸能担当記者がこう振り返る。

「高相サイドが離婚を拒んだり親権を求めたりはしたものの、のりピーの意思は固く、子を養う親としての資質がどちらにあるかは一目瞭然。そう時間はかからないと思っていましたが、3月中旬から突然、高相本人と連絡が取れなくなってしまい、協議は暗礁に乗り上げてしまったのです」

 この時期にはちょうど、写真誌「フラッシュ」が「シャブ購入現場!!」と題した記事を掲載し、高相氏が自宅近くの駐車場で男から白い袋を受け取る様子を報じていた。その直後から高相氏は行方をくらましていたというのだ。

 

 離婚協議が止まった状態で1カ月以上が過ぎ、しびれを切らせたのりピーサイドは5月に入り、家庭裁判所に離婚調停を申し立てた。高相氏サイドが態度を変えて離婚協議のテーブルに再び就いたのは、6月下旬のことだったという。

 

 ある芸能関係者が言う。

「7月には2回目の調停が控えていて、その前に円満に離婚しようという話に落ち着きました。音信不通になっていた高相はその間、首都圏の薬物依存者向けのリハビリ施設に行っていて、なんと"クスリ抜き"に挑んでいたそうです。『フラッシュ』の記事でびびったのでしょうが、施設を出てくるところで警察の職務質問を受け、尿検査したときには"シロ"の判定だったと聞いています」

 

 一方、のりピーは昨秋以降、子育てと家事の傍ら、大学の通信課程で介護の勉強を始め、パソコンで講義を見てその都度レポートを書くことに追われている。今年春からは小学校のPTA役員も引き受け、学校行事を手伝うなど忙(せわ)しない日々を過ごしている。

 

 先の芸能関係者が、こう続ける。

「話題になった東京・青山の自宅マンションも5月末までに売却して都内の下町へ引っ越しました。子どもと親子ふたりの生活を第一に、収入がなくても続けられる"質素な暮らし"を心がけていますね。単行本の出版や映画出演を求める手紙や企画書が数多く届いていて、中には1億円を超える仕事の依頼もあった。でも、本人が『今の私にはとても引き受けられない』と言って断ったそうです」

 

 のりピーの近況をよく知る友人は、こう解説する。

「いずれは芸能界の仕事を再開するのがいいだろうと、法子の周囲の人たちは思ってますよ。今年に入ってから、法子自身も少しずつ前向きな気持ちを持てるようになってきていて、『いつまでも下ばかり向いていてはいけない』と言うこともあった。仕事をするのはまだ先の話にしても、まずは自分の言葉で、事件のこと、薬物のこと、そして自分のことをきちんと説明しないといけない。そういう考えもあるようなので、インタビューを受けたり単行本を書いたりするところから、ゆっくりと復帰するのではないでしょうか」

 

 のりピーの言葉を聞ける日は、そう遠くないかもしれない。

 

週刊朝日