――ジャニーズ事務所に限らず、芸能事務所を退所する芸能人が増えています。率直にどう感じていますか?
海外で活躍したいとか、実業家になりたいとか、人によって理由はそれぞれだと思いますが、根っこはみんな同じだと思います。だからこそ退所した人は派手にやっていかないといけない。過去に退所した人たちは、退所した後も事務所に気を使いながら活動してきた。そんな“しがらみ”をなくすためにも、退所後は、これまで以上に派手に元気に楽しく挑戦を続ける責任がある。そうじゃないと、志をもった人が事務所をやめにくくなってしまう。個人名は明かせませんが、退所後に「夢を与えてくれてありがとう」と伝えてくれた事務所の後輩もいます。そういう後輩のためにも責任を背負いながらやっていきたいと考えています。
――そんな「挑戦」のひとつに「NEWSの再結成」という話があるようですね。
もちろん事務所に所属しているメンバーは無理です。でも、退所しているメンバーなら可能性はある。僕は心のどこかで「見ている人たちが楽しければよくない?」って思っている。もちろんしがらみや障害やそれぞれの事情などを無視することはできませんが、僕だけじゃなくて、テレビやYouTubeに出演している人の役割は、見ている人を楽しませたり夢を与えることです。だからみんながそれを楽しめるのであれば僕は全力で実現に向けて動きますよ。
――アイドル、タレント、実業家、YouTuberなど、手越さんにはたくさんの肩書があります。今後の“手越祐也”は何者になっていくのでしょうか?
言葉にすると、歌手もYouTuberも含めたエンターテイナーになりたい。アイドルって日本の素晴らしい文化ですが、生粋のエンターテイナーではないと考えています。僕が尊敬するマイケル・ジャクソンとかジャスティン・ビーバーたちは、プライベートでの言動が注目されがちですが、そもそも彼らはエンターテイナーとして高く評価されている。そういう存在になりたい。アイドルという立場では、良くも悪くもどんなにエンターテイメント性を持っていたとしても、何か問題があれば干されてしまう。僕も日本人なのである意味理解はできる文化ですが、僕のスタイルには合わない。だから過去の自分のいた世界ではなく、未来を感じられる世界で思い切って活動をしたい。そのひとつがYouTuberという立場です。テレビや日本の大手事務所がネットの世界に本格的に進出する前に個人で攻めて成功したいですね。
――最後にファンへ向けてメッセージをお願いします。
これまでの手越祐也を応援してくれたファンの方へは「申し訳ない」という思いと「本当にありがとう」という思いを伝えたいです。そしてこれからの手越祐也を応援してくれる人には、新しい挑戦を続けていくと約束します。ファンは宝物。宝物であることは変わらないけど、新しいチャレンジをやめるつもりはありません。できるならば、ついてきてほしい。後悔はさせません。
(構成/AERA dot.編集部・竹内良介)