バレンタインデーと言えば、「愛を伝える日」として女性が男性にチョコを渡す日。しかし、近頃は男性だけでなくペットにチョコを渡す女性が増えていると言う。
日本で初めて犬猫用のケーキを販売した三重県四日市にある「Patissiere SERI」はバレンタイン限定のカラフルなケーキやマカロンを現在予約受け付け中だ。系列の「SERIどうぶつ病院」の獣医師が監修しているため、ペットにとって安全な食材で作られている。
バレンタインといえばチョコレートだが、ペットにとってチョコレートは危険な食べ物とされている。それは、動物がチョコレートを摂取すると中毒を起こすと言われているからだ。チョコレートに含まれているテオブロミンが中枢系神経を刺激し、嘔吐や下痢、発熱、けいれんなどの中毒症状を引き起こす事がある。特に小型犬の場合はチョコレートひとかけらでも要注意だ。
「ペットにチョコは食べさせない」というのは飼い主なら誰もが知っていることだが、アニコム損害保険株式会社が昨年、犬のチョコレート中毒に関して調査したところ、発症率は2月が最も高く、215件中44件が起こっている。原因は誤飲が多く、飼い主が少し目を離したすきに犬が食べてしまった場合が最も多いようだ。わずかな不注意だが、9件が死亡に至っており事態は深刻だ。ペットに安全な食材で作られたスイーツをプレゼントするだけでなく、人が食べるチョコレートはペットの手が届かないところに置くなどの工夫をすれば事故は防ぐことができる。
一般社団法人「ペットフード協会」の調査では、今後ペットを飼いたいと考えている人は多く、またYouTubeのペット動画を集めたチャンネルが人気を集めるなど、ペットを飼う人はまだまだ増えるのではないかと言われている。家族としてペットをかわいがるあまり、つい人間と同じ食物を与えてしまいがちだが、ペットにとってはまさに「命取り」になる可能性があるので、充分な配慮が必要だ。
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