――住居の場所はすでに決まっているんでしょうか?
場所は明かせませんが、ほぼ決まっています。まずはひとつの家、4世帯で初めて、うまくいけばその数を増やしていく計画です。
――どのようなシングルマザーが集まるのでしょうか。入居の条件はありますか?
さきほどお話ししたように、もちろん自立支援も計画の一部ですが、プロジェクトのメインテーマは「シングルマザーを助ける」ことです。だからどちらかというと「本当に日々の生活に困っている人」に優先的に入居してほしい。もちろん私だけでなく、関係者が面接をして入居者を決めます。またシェアハウスでの様子は撮影をしてYouTubeで公開する予定です。
――撮影して公開するとなると、「営利目的」などの批判が集まるかもしれません。
それでも構いません。このプロジェクトを大きく成長させるためにお金は必要です。そしてお金だけではなくて、その存在を知ってもらうことも重要です。だからいくらでも批判してもらって構いません。私は今回のことをきっかけに「文化」をつくりたいと考えています。「また加藤紗里がアホなことを言っている」「炎上商法」と批判されても気にしません。「シングルマザーのシェアハウス」が、日本で当たり前のことになるまでやり切りたいと思います。
――プロジェクトのスタートはいつごろになりそうですか?
10月か11月には募集を始めて、早ければ年内に入居をスタートさせるかもしれません。まずは4世帯から。そこから始めていきます。
――では、最後にシングルマザーにメッセージをお願いします。
世の中をうまく渡っていくのって私たちにとって本当に大変ですよね。育児と仕事、自分自身の気持ちの整理だけでなく周囲からの雑音もある。それに「やりたいだけの男」が減ることはない(笑)。だったら協力していきましょう。私は“バカ”なので失敗するかもしれません。そんなときはぜひ意見を聞かせてほしいです。
◆加藤紗里
かとう・さり/1990年6月19日生まれ。広島県出身。タレント、YouTuber。女性ファッション雑誌の読者モデルやレースクイーンを中心にバラエティータレントとしても活躍。2019年12月にはYouTuberとしてデビューした。YouTubeチャンネルの登録者数は約4万2千人(2020年10月時点)。
(AERA dot.編集部)