2月23日、皇太子さまが53歳の誕生日を迎えた。いまの天皇陛下が、平成の御世を継いだ55歳という年齢に近づきつつある。そうしたなか、誕生日に公表された写真と動画に、ひとりぼっちの皇太子さまが写っていたことが関係者に波紋を広げている。また、公務へ積極性が見られないという指摘もある。
最近も、皇太子さまと雅子さまがそろって出かけるのは、愛子さまの学校行事や、愛子さまが所属するバスケットボール部の交流試合など、ほぼ家庭の行事に限られている。
もちろん、これには雅子さまが長期療養中という事情も影響しているだろう。だが、宮内庁関係者は、現場での活動より、室内での勉強を好むというご夫妻の性格が、現場訪問の少なさにつながっているのではないかという。
皇太子さまは昨年1月、学習院女子大で「水災害とその歴史」と題した特別講義を行い、貞観地震など日本の歴史的な水災害を引用しつつ、東日本大震災を分析した。今年の誕生日会見でも、自身が名誉総裁を務める国連の「水と衛生に関する諮問委員会」に言及し、水の研究という観点から、東日本大震災を見ていくと話している。
3月6日には、ニューヨークの国連本部で開かれる「水と災害に関する特別会合」で、日本の災害の歴史について講演する予定だ。
「雅子さまも歴代天皇の祭祀にはほとんど出ませんが、事前に事跡を学ぶご進講には出ることもある。皇太子ご夫妻は、室内の勉強がお好きなタイプなのです」(宮内庁関係者)
誕生日会見で、皇太子さまは昨年春ごろから月に1回程度、秋篠宮さまと天皇陛下のもとを訪れ、象徴天皇としての体験や考えを聞いているとも明かした。
「大変有意義なひととき」で「本当に参考になる」と感想を述べたが、「勉強」だけに終わらず、実際の行動につながるだろうか。
※週刊朝日 2013年3月8日号