鈴木その子ブームの火つけ役、浅草キッドの水道橋博士さん(c)朝日新聞社
鈴木その子ブームの火つけ役、浅草キッドの水道橋博士さん(c)朝日新聞社
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 美白の女王・鈴木その子さんを覚えていますか。20世紀末に彗星のごとくテレビに現れ、一大ブームを巻き起こし68歳でこの世を去りました。この12月が没後20年の節目にあたります。白すぎる顔のその子さんは、奇妙を通り越してかわいい存在として社会に受け入れられました。いま振り返れば、不思議なブームでしたが、こうした現象の再来はあるのでしょうか。その子ブームの火付け役、浅草キッドの水道橋博士さんにうかがいました。

【写真】誰かと似ている?美白の女王・鈴木その子さんのゴージャスな姿

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――1990年代後半、美白の女王としてテレビに引っ張りだこだった美容家の鈴木その子さん。若い世代は知らないかもしれませんが、すさまじい人気でした。「笑っていいとも」や「SMAP×SMAP」にも出演。果ては、NHK紅白歌合戦にも特別出演しました。まさに社会現象でした。その、その子さんをテレビの世界に引っ張り出したのは、浅草キッドの2人ですね。深夜番組の「未来ナース」です。当初から、その後のブームを予想していたのでしょうか。

水道橋博士さん(以下、博士):まったく予想だにしていませんでした。「SMAP×SMAP」のコーナーになったり、紅白歌合戦に白組応援団で登場したりしたときには冗談で言っていた話が現実にかなって、目を白黒させましたよ。

――確かに、『お笑い 男の星座2』(浅草キッド著)にはそのあたりの話が書いてありました。以下、少し引用します。

 「先生(その子さんのこと)、ここまで美白の大ブームが続いているんですから今年は紅白歌合戦の白組応援団の依頼が来るんじゃないですか」
 と話しを向けると、
 「やだ~、そうなったら困るわ。あのね、紅白って言われてもよくわからないのよ。だって、あたくし、去年の大みそかに生まれて初めて紅白っていう番組見たのよ!」
  と、耳を疑うような、あまりに素っ頓狂なことを言われた。

 このエピソードからは、その子さんは裏表のない人に感じました。

博士:たけし(ビートたけし)さんとも親交を深めていて、お互いに直筆の絵を送り合ったりしていましたね。

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ブームを加速させたのは、あの演出