正月太り対策において重要なことは、正月休み前、つまり12月中の生活意識です。この期間の生活テーマは「無理してやせない」ことです。「正月で好きなものを食べて太ってしまうかもしれないから、今のうちにやせておこう……」。そう考える人も多いかもしれませんが、実はこれが危険です。そのようなちょっと無理のあるダイエットをした後は、精神的な抑制が外れた瞬間に食欲が平常時以上に増えます。これは、短期ダイエット後にリバウンドしてしまう、最大の原因ですね。頑張れば頑張るほど、リバウンドしやすいのです。ですので、12月中に過度なダイエットに手を出してやせて、食欲を乱すことはやめておきましょう。
では、この期間にやるべきことは何かというと、体重を維持できる食事と運動のベースを作ることです。「これくらいの食事を取って、これくらいの運動量を確保できれば、体重を一定に保てる」という生活の基礎を固めておくのです。実は、ダイエットではこのベース作りが非常に重要です。僕のお客様でも多いのですが、「自分がどれくらいの食事を取ればいいのかわからないし、どれくらい運動すべきなのかわからない」という人もいるでしょう。そんな人は、1週間だけでも食事の写真と体重、そして運動を記録してみてください。あなたの生活のベースを探りましょう。ここで重要なことは、「長く継続可能かどうか?」です。現状の食事と運動は、長く継続できますか? YESと答えられないようならば、どこかに無理があります。まずは無理のない範囲の努力で、体重維持が可能な食事量と運動量を探っておくことが大切です。
(2)正月休み中は「多少太ってもOK」だけど……
この期間のテーマは「多少太ってもOK」です。冒頭でお伝えした通りで、正月は年に一度の大きなイベントです。仕事が休みの人も多いでしょうし、いつもより多少だらけてしまうこともしょうがないと僕は考えます。とはいえ、過度に太ることは体への負担にもなりますので最低限の生活ルールだけは守りたいところです。