あざとく賢いアピールが有効(写真:jessie / PIXTA)
あざとく賢いアピールが有効(写真:jessie / PIXTA)
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西野一輝(にしの・かずき)/経営・組織戦略コンサルタント。大学卒業後、大手出版社に入社。ビジネス関連の編集・企画に関わる。現在は独立して事務所を設立。経営者、専門家など2000名以上に取材を行ってきた経験を生かして、人材育成や組織開発の支援を行っている
西野一輝(にしの・かずき)/経営・組織戦略コンサルタント。大学卒業後、大手出版社に入社。ビジネス関連の編集・企画に関わる。現在は独立して事務所を設立。経営者、専門家など2000名以上に取材を行ってきた経験を生かして、人材育成や組織開発の支援を行っている

 あなたの周りにムダにやる気を下げてくる人物はいないだろうか? 経営・組織戦略コンサルタントの西野一輝氏は、こうしたやる気を下げてくる人物への対策を『モチベーション下げマンとの戦い方』(朝日新聞出版)として上梓した。今回登場するモチベーション下げマンは「がんばっても評価してくれない上司」。

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 年末となりボーナスの査定が出た方も多いと思います。中には結果に不満を持った方もいるのではないでしょうか。

 なぜ上司はあなたのがんばりを正当に評価してくれないのでしょうか。 
 
 基本的に人事評価では、相対的な調整を行う会社が大半です。社員は、自分なりの頑張りを誰かと比較されているのを理解しています。そのため「自分以外の誰かは、もっと高く評価されている」といった不満を多くの人が抱く傾向があります。

 おそらく誰でも大なり小なり評価に対する不満は抱かざるを得ないのですが、その結果モチベーションが下がってしまったらどうすればいいのでしょうか?

 私は三つしか選択肢はないと思っています。なんとか納得して仕事に没頭するか、思いっきり気分転換して忘れる、それが無理なら会社を辞める、この三つです。 

 実は、人事評価に対する不満を職場で伝えることはとても難しく、リスクがあります。いくら納得がいかなかったとして「評価が間違っているんじゃないでしょうか?」と発言したとしても、それがプラスになることはまずありません。

 人事評価は確定してから伝達されます。「納得できません」という個人の意見によってコロコロと評価が変われば、人事評価の運用は不可能となり、会社の判断軸の根幹が崩れることになります。

 そのような不満は、「水に流して気にしない」と発言する上司もいますが、どうしても「評価に対して不満を口にする」という人物イメージはぬぐえなくなります。

 上司が仕事ぶりを見てくれていなかったとしても、そもそも完璧に部下の仕事ぶりを見ることは不可能です。そうした見逃された仕事ぶりは誰にでもあるものです。

 そこで、次回以降の評価につながるよう、心証を悪くしないようにアピールをする方法があります。

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会社を辞めるのは最後の手段。その前に試すべきは?