故ポップ・スモーク、映画デビュー作の予告編が公開
故ポップ・スモーク、映画デビュー作の予告編が公開

 住居侵入者に撃たれ、2020年2月19日に20歳で命を落としたポップ・スモークが出演する映画『Boogie(原題)』の予告映像が公開された。

 エディ・ホワンの初監督作は、テイラー・タカハシ演じる中国系高校生バスケットボール選手のアルフレッド・“ブギー”・チンの成長を描いた映画だ。ニューヨークのクイーンズで暮らすブギーは、アジア系にみられる既成概念や、ポップ演じるライバルのモンクなど、コート内外で起こる試練に向き合いながら、NBA選手になることを目指して成長していく。

 約3分の動画には、ポップ・スモークの「ガット・イット・オン・ミー」が使用されており、<リパブリック・レコーズ>とポップのレーベル<ビクター・ビクター・ワールドワイド>からリリースされる映画のサウンドトラックには彼の新曲も収録される。この曲が収録された彼の死後に発表されたアルバム『Shoot for the Stars, Aim for the Moon』は米ビルボード・アルバム・チャートで初登場1位を記録し、2度トップに立った。

 『ニューヨーク・タイムズ』の記事内でオーディションを振り返ったホワン監督は、カメラの中で放たれるポップのカリスマ性と「50セントとポール・ムーニーを足したような声」に惹きつけられたと話している。「ポップは俺に1000%預けてくれた。1日16時間も撮影する日も深夜に撮影することもあってキツかったし、ポップは5日間連続で夜通し撮影に付き合ってくれた。撮影現場をひと目見ようと橋の上にたくさんの子供たちが集まってた。現場でポップの曲を流したよ」、「出演者もエキストラも橋の上の子供たちも、みんな全員、Wooダンスをしてた。」と振り返る。『Boogie』は3月5日に全米劇場公開を予定している。