トランプ派による議会襲撃事件などを経て、1月20日、無事大統領に就任したジョー・バイデン氏。ファッションデザイナーのドン小西さんがファッションチェックした。
【写真】まるで情熱を感じない!?今回チェックした ジョー・バイデン氏のファッションはこちら
* * *
ここまでの道のりが、険しすぎたってことかね。国民の消極的選択で、ようよう大統領にはなったけど、精根尽き果てて、どう絞ってもやる気が出てこない感じがにじみ出てる。これって年のせいというより、ファッションも大きいと思うな。
何せ、この日選んだのは、米国のブランド、ラルフローレン。何にも間違っちゃいないけど、特徴もなければ、おもしろみもない高級なユニクロみたいなスーツにコートだろ。自分を大きく見せるブカブカスーツとか、ツッコミがいがあった前大統領が、思わず恋しくなったよ。
おもしろみがないといえば、国歌斉唱のガガさまもそう。たしかに素敵なドレスだが、こういうときこそ薄切り肉で作ったドレスとか、伊勢エビの髪飾りとか、得意のぶっ飛んだファッションで出てこいっつうの! メジャーを意識して、あまりに普通になった2人のファッションが象徴するニュー米国。何かやってくれる感ゼロなのは、あたしだけ?
■評価は……?
3DON! 「まさに可もなく不可もなく」
(構成/福光恵)
※週刊朝日 2021年2月5日号