
ハリー王子(38)が投下した爆弾が英王室を揺るがすかと思いきや、爆風が自身に跳ね返ってきた。暴露本の内容に妻のメーガン妃(41)までハラハラさせられているようで……。
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英国のハリー王子が出した暴露本『スペア』が大ヒットしている。1月10日の発売初日に143万部が捌け、ギネス世界記録「最も早く売れたノンフィクション本」に認定された。王子自ら吹き込んだオーディオブックは、来年のグラミー賞「朗読アルバム部門」にノミネートされる可能性まで取りざたされている。
『スペア』は王子の自伝という体裁で、初体験やドラッグ経験などが生々しく描かれている。また、父チャールズ国王(74)、兄ウィリアム皇太子(40)ばかりでなく、キャサリン皇太子妃(41)やカミラ王妃(75)にまで、丹念に個人攻撃をしかけている。
ただ記録的な売れ行きと反比例するように、王子の印象は急降下している。英国の調査では好感度が26%と過去最低に沈み、生活拠点を置く米国でも「嫌い」が「好き」を初めて上回った。
ノンフィクションとうたう本の内容にも、事実誤認が次々と見つかっている。
例えば王子は、エリザベス皇太后(エリザベス女王の母)が亡くなった当日はイートン校にいたとするが、実際は父と兄とスイスでスキーをしていた。また大手ディスカウントストア、ティーケーマックスの「年に一度のセールが楽しみだった」と“庶民派”をアピールしたものの、同社に「いつでも安く提供していますので、年に一度のセールは行っておりません」と全面否定される始末。
さらにメーガン妃が結婚式前にメキシコ在住の父を英国に招こうとしたという“親孝行エピソード”にもケチがついた。彼女はニュージーランド航空でメキシコとロンドン間のファーストクラスのチケットを購入したとするが、当の航空会社から「メキシコとロンドン間の路線をわが社は一度も飛んでおりません。ですからファーストクラスもありません」と見事に否定されてしまった。