日本スポーツレガシーコミッションに取材すると、森氏は「本人の申し出により、最高顧問を辞されています」とのこと。財団の目的などついては「当法人はスポーツ政策の推進のためのレガシーの定着に取り組むものであり、国際大会の剰余金の受け皿や活用のために設立した意図は一切ありません」。銅像建立については「承知しておりません」。東京五輪組織委を通じて森氏にも取材を申し込んだが断られた。

 森氏は今も、公益財団法人日本スポーツ協会の最高顧問などの役職にとどまっている。今回の件で「一発退場」というわけではなさそうだ。

(本誌・池田正史)

週刊朝日  2021年3月5日号

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池田正史

池田正史

主に身のまわりのお金の問題について取材しています。普段暮らしていてつい見過ごしがちな問題を見つけられるように勉強中です。その地方特有の経済や産業にも関心があります。1975年、茨城県生まれ。慶応大学卒。信託銀行退職後、環境や途上国支援の業界紙、週刊エコノミスト編集部、月刊ニュースがわかる編集室、週刊朝日編集部などを経て現職。

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