週末から来週前半にかけては、太平洋側を中心に、雨の降りやすい天気。一時的に寒さが戻りますので、気温の変化で体調を崩さないよう、十分お気をつけください。
6日土曜 関東から九州は 最高気温20度近い予想
6日土曜は、前線が近づく沖縄は、雲が多く、夜は雨の降る所があるでしょう。
一方、本州の南を、低気圧が東へ進む予想です。低気圧周辺には、湿った空気が流れ込みやすくなりますが、この低気圧は、発達しない見込みです。
そのため、九州から東北の太平洋側では、雲が広がりやすいでしょう。午後は晴れてくる所が多いですが、低気圧に近い関東などは、沿岸部を中心に、所々で雨が降りそうです。強く降る雨ではありませんが、お出かけには雨具をお持ちになると、安心です。
また、気圧の谷や寒気の影響で、本州の日本海側や北海道は雲が多いでしょう。山陰や北陸は雨が降りやすく、東北や北海道の日本海側は、朝まで所々で雨や雪が降りそうです。
最低気温は、全国的に平年より高いでしょう。札幌は氷点下ですが、北海道でもプラスの気温の所がありそうです。
そして、6日土曜のポイントは、「東北から九州では、日中も、この時期にしては気温の高い所が多い」ということです。特に、関東から九州では、気温が20度近い所もあるでしょう。季節を先取りした暖かさで、昼間は、春の装いで過ごせそうです。ただ、積雪の多い所では、雪どけが進みますので、ナダレや屋根から落ちる雪に、ご注意ください。
7日以降 北日本は晴れて 朝は強い冷え込みの日も
7日日曜~8日月曜頃は、高気圧に覆われるため、北海道や東北は、広く晴れるでしょう。
ただ、晴れる朝は「放射冷却が強まる」のがポイントです。
「放射冷却」とは、「物が外へ熱を出して、冷えること」です。例えば、布団をかけて寝ると、体から外へ熱が逃げにくいですが、布団をかけないで寝ると、体から外へ熱がどんどん逃げてしまいます。朝、布団がなくて、寒い思いをしたことがある方も大勢いらっしゃるのではないでしょうか。
これと同じで、空に雲があれば、布団と同じ役目をしてくれますので、地面近くの熱が空へ逃げにくくなります。ただ、晴れて雲がないと、そのぶん、地面近くの熱がどんどん逃げてしまうのです。
3月とはいえ、まだ、朝晩は冷え込みが強まりますので、暖かくして、お過ごしください。
来週 東日本を中心に荒れた天気のおそれも
一方、7日日曜以降、南の海上には、前線や低気圧が予想されています。このため、沖縄や九州から関東の太平洋側を中心に、7日日曜以降は、雨の降りやすい天気が続きそうです。
特に、9日火曜から10日水曜頃は、本州南岸付近を進む低気圧の影響で、東日本を中心に荒れた天気となる可能性があります。最新の気象情報を、確認してください。
そして、気温のポイントは「関東から九州では、気温の変動に注意が必要」ということです。7日日曜は、一時的に季節が逆戻りする所が多いでしょう。ただ、週の後半は、この時期にしては気温が高い予想です。関東甲信や東海、近畿、中国、四国、九州北部、九州南部、奄美地方では、10日水曜頃から「かなりの高温」が予想され、気象庁では「高温に関する早期天候情報」を発表しています。
来週は、雨の降り方や気温の変化に、十分お気を付けください。