──今までの大学生活で一番の思い出は。

伊藤:クラスですね。東大では科類ごとにクラスがあって、いろいろな行事がクラス単位で行われます。自分の場合はオリ合宿(1泊2日のクラス旅行)に始まり、五月祭・駒場祭ではクラスで模擬店を出して親睦を深めました。コロナ禍前は皆で大阪旅行にも行くくらい仲が良かったです。

紀野:同じくクラスです。コロナ禍でも(オンライン会議システムの)Zoom(ズーム)で雑談したり、人狼(じんろう=人に化けたオオカミを探すゲーム)によく似た「Among Us(アモングアス)」というオンラインゲームをしたりして遊んでいます。

岡本:自主ゼミです。学生だけが集まる研究会のことで、特定の本を読む回もあれば、趣味の話に終始する回もありました。駒場キャンパスの施設が閉まるまでしゃべり倒し、渋谷駅まで続きの話をしながら一緒に歩いて夕飯を食べて解散。すごく楽しかったです。

──東大に入って驚いたことはありますか。

岡本:高校が国立で、トイレが美しいとは言えませんでした。国立はどこもそうなのかと思っていたら、東大はとてもきれいで感動しました。

紀野:岡本さんの入学前、ちょうどトイレの改修工事が始まったんです。

伊藤:僕の場合は、東大生の優秀さですかね。同級生と顔を合わせて初めて、「自分はこんなに賢い人たちと勝負していたのか」と驚かされました。

岡本:それはあります。全国模試で名前だけ認識していた人を入学後に見かけ、「ああ、この人だったのか」と驚いたことも何度かあります。

紀野:成績優秀者が掲載されている予備校模試の冊子を見たら、同じクラスの人が載っていたりね。保存しておくと入学後に新たな発見があっておもしろいと思います。

──東大は「女子2割の壁」と言われ、女子率が低いことで知られます。

伊藤:僕は理科二類(理二)だったので、理一よりはまだ少し多いほう。クラスで集まっても女子は1~2人という状況を聞くと、少しかわいそうかなと。

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