そこで歴史にハマったわけですが、そもそもその担任の先生も宿題をただ出すだけではなくて自分も楽しんでいるような人でした。大人も楽しんでいるということが子どもにも伝わるんですよね。
古代の歴史って、意外にもアニメやゲームの題材になっていることが多いんです。例えば、カードゲームの「遊戯王 デュエルモンスターズ」は古代エジプト神話をモチーフにしています。最初はカードゲームが面白くてキャラクターの名前を覚えていただけなのに、後になって「オシリスやラーってエジプト神話から取ってるんだ」という驚きがありました。
のめり込むような楽しい世界はどこから広がるかわからない。そういう娯楽からこそ学べる可能性もある。だから親御さんは、子どもがゲームをしているからって止めるのではなく、ゆったりと構えていたらいいと思います。
僕が所属しているQuizKnockは「身の回りのモノ・コトをクイズで理解する」というコンセプトでスタートしました。
■クイズで知識を深める
例えば、教科書を読んでただ単に丸暗記するよりも、クイズ形式で「古代エジプトで使用されていた文字の一つにヒエログリフ(神聖文字)があります。この文字は、(1)右から左に読む、(2)左から右に読む、(3)どちらからでもいい。さあどれでしょう?」って出題された方が気軽に入っていけるし、楽しいと思うんです。だから身近なクイズで知識を深めていくお手伝いができればと思っています。
ちなみに、このクイズの正解をお話ししますと、ヒエログリフには、書かれている動物の頭が向いている方向から読むというルールがあります。つまり、左右どちらからという決まりはなく、どちらからでもいいの(3)が正解です。
今回のエジプト展でもヒエログリフが書いてあるのを見たときに「あ、これはこっちから読むんだな」って親近感を持てるし、読む方向がわかれば、さらにその先へと関心が広がるのではないでしょうか。