コロナ下で自宅で過ごす時間が増えるにつれ、タイBLドラマの人気がじわじわと高まっている。きっかけは昨年3月。あるドラマファンがツイッターで、「腐女子へ タイのBLドラマ見てください」と、4つのタイBLドラマの解説付きでツイートしたところ、出演する俳優の美しさや、ストーリーの奥深さから“タイ沼”に落ちる人が続出。今もその人気は広がりをみせている。
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そんな中、4月3~4日の2日間にわたってタイ王国大使館主催の「タイドラマフェスティバル」が開催された。同大使館は毎年、代々木公園で「タイフェスティバル」を開催し、大勢の客でにぎわう大イベントとなっていたが、新型コロナの影響で昨年に続いて今年も中止となった。そこで、大使館の敷地を開放し、タイドラマの魅力を伝えるイベントを行うこととなった。
敷地内の広場にはタイ料理や食材、タイ民芸品などの屋台が並び、4日はバンコクと大使館ホールをネットでつないだ、オンラインイベントなどが実施された。同イベントには、テレビ局「Channel 3」、「Nadao Bangkok」、「GMM TV」から所属俳優が登場するとあって、事前申し込みに希望者が殺到。当日は、選ばれしファンたちが大使館ホールに来場した。ホールのロビーにはかなり気合の入った豪華な祝花と、タイBLドラマ人気の火付け役となった「2gether」をはじめとした「GMM TV」所属俳優たちの等身大パネルやポスターが飾られており、来場したファンが記念撮影を行っていた。パネルやポスターは4/16から六本木けやき坂ミュージアムで開催される「GMMTV EXHIBITION in JAPAN」で展示予定のものが先行してお披露目された。
祝花はファン有志によるもので、熱心なタイドラマファンたちがお金を出し合って、バンコクで好きな俳優たちの応援広告を出すことも少なくなくないという。ファンの熱量の高さがビシバシと伝わってきた。また、会場にいるファンも、着物姿などドレスアップした人が多く、男性の姿もちらほら。ファン層の広さも感じられた。
17時から始まった「GMM TV」のオンラインイベントでは、人気タイBLドラマ「SOTUS」の主演俳優クリスとシントーのビデオメッセージから始まった。続いてスクリーンに登場したのは、「2gether」の主演俳優ブライト(サラワット役)とウィン(タイン役)、先日、公開が発表された映画「2gether THE MOVIE」のオフ監督。コロナ対策で歓声をあげられなくても、会場のファンたちはスクリーンに向かって手を振ったり、手書きのボードを持ち上げたりと大盛り上がり。スクリーンの向こうにいるブライトとウィンも手を振ったり、ピースをしたりして応えていた。