
野田聖子自民党総務会長(52)はジャーナリスト・田原総一朗氏との対談の中で、韓国で女性大統領が誕生した背景に「クオータ制」があると語る。
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田原:先日、韓国の朴槿恵大統領がアメリカに行ってオバマ大統領と会談したのを見て、ショックを受けました。女性と黒人がトップだと。日本は遅れていると感じました。
野田:ひと昔前だと、どちらもマイノリティーと言われたカテゴリーですからね。
田原:日本の現状をどう思いますか。
野田:忸怩(じくじ)たる思いがあります。政治の世界もひどいけど、もっとひどいのは経済界です。日本の主要企業500社の取締役で、女性が占める割合はどれくらいだと思いますか? 1%を切って、なんと0.98%しかいないとのことです。
田原:アメリカやヨーロッパでは10%以上なのに、極端に少ないですね。子どもを妊娠、出産するのも、育てるのも女性。僕は女性と男性だと、断固女性のほうが強いと思っている。それなのに、どうして日本は旧態依然なのか。
野田:前例を変えられない人が多いんじゃないでしょうか。女性の雇用が一定の都合を超えないとペナルティーを与えるとか、それくらいしないと日本社会は動かないと思います。