最後に、DX人材が会社を選ぶ際に注目する主なポイントを整理しておきましょう。

(1)経営戦略が明確である。(2)経営戦略の中にデジタル技術の活用がきちんと位置付けられている。(3)デジタル技術に明るいメンバーが多くいる。理想は全社員がDXリテラシーを身に付けている。(4)アジャイル的なマインドセットが全社的にインストールされている。たとえば「失敗してもいいから、まずやってみる」という実験主義の文化。(5中長期でDXに投資できる資金面での余力がある。つまり、DXの成果を短期で求めない投資余力がある。(6)データ収集やデータ整理など、既に一定程度のデジタル化が進んでいる。

 この6つは、言うまでもなく「DXで成果を出しやすい条件」です。採用マーケットでDX人材が引く手あまたの状況である以上、彼ら彼女らはこうした条件がそろっている会社を選びます。加えて、「その会社でチャレンジできる仕事がどれだけ面白いか」といった視点での判断もあります。

 要するに、DX人材を採用してその人材に活躍してもらうことと、デジタル化に適応するように会社の組織・文化を変えていくことは、あくまでも「ワンセット」というわけです。

暮らしとモノ班 for promotion
大谷翔平選手の好感度の高さに企業もメロメロ!どんな企業と契約している?