出産祝いだけでなく、杉浦と岡江さんは毎年のように、お中元やお祝いの贈り物をしあう関係だった。

「3人目の子どもの誕生時には『はなまるマーケット』のレギュラーでしたが、4人目が生まれた時には、番組はもう終わっていました。普通なら、『おめでとう』くらいで終わってしまうところなのに、岡江さんは出産祝いまでくださって、すごく義理堅い方でした。僕を『はなまるファミリー』として扱ってくれたのはとてもうれしかったです」

 “はなまるチーム”で、旅行へ出かけたこともあったという。

「出演者、スタッフみんなで旅行に行ったんです。岡江さんはみんなで飲んで、みんなで騒いで、みんなで笑おうというスタイルで、僕も一緒にお酒を飲みながら語っていた。岡江さんは、すごくお酒が強かったですね」

 岡江さんは夫の大和田獏さん(70)と「おしどり夫婦」としても知られた。杉浦は大和田さんとも、テレビ愛知の情報番組「くすぐる」でレギュラーとして共演していた。岡江さんを亡くしたときの大和田さんの姿も目の当たりにしている。

「獏さんとは名古屋で番組をご一緒していましたが、その番組のレギュラー期間中に岡江さんが亡くなってしまったのです。岡江さんが亡くなられて、獏さんはしばらく番組をお休みされていたんですが、復帰された時には『心配かけたね』と気丈におっしゃっていた」

 23日の命日、杉浦はどう過ごすのだろうか。

「岡江さんからは、当たり前の日常を楽しく送ることは、実は難しいことである同時に、とても楽しいことなんだということを学びました。日々いろんなことがある中でも、笑顔を忘れない、ポジティブな姿勢は今でも見習って、僕も実践しています。命日には仕事も入っていますが、岡江さんのことを思い返しながら、ゆっくりとお祈りをしたいです」

 杉浦が振り返ったように、食べるのも、お酒を飲むのも大好きだった岡江さん。静岡県熱海市には岡江さんと大和田さんの別荘がある。熱海の食事処「うおなお亭」の小鍛冶義文氏(68)は、岡江さんの飲みっぷりをよく覚えている。

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熱海の食と酒を愛していた岡江さん