放送作家でコラムニストの山田美保子氏が楽屋の流行(はや)りモノを紹介する。今回は「サウンドプロデューサー SVAX001」(セイコーウオッチ)を取り上げる。
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緊急事態宣言の期間は案の定、延長された。テレビ局やラジオ局の生ワイド番組では、再び、「スタジオにいる人数を減らすため」、リモートが盛んになっている。
私の場合、県を跨いで移動している『ドデスカ!』(メ~テレ)は都内の技術会社にてSkype出演。『斉藤一美ニュースワイドSAKIDORI!』(文化放送)や、4月から天津の木村卓寛さんがMCを務め、話題になっている『Go!Go!いわて』(岩手朝日テレビ)はテレピックと呼ばれる電話出演に。
『バイキングMORE』(フジテレビ系)でも、テレピックで見解を話すことが増えているが、こちらは編集をしてもらえるので時間を気にせず話せる。困るのは生放送の『~SAKIDORI!』と『~いわて』。「17時36分まで」とか、「2分半以内で」などと伝えられても、自宅にある時計が正確に時を刻んでいるとは限らない。
スマホの時計機能やストップウォッチのアプリ? 出演はそのスマホを使っているのだ。
そこで久しぶりに活躍しているのが『セイコー』のロングセラー、「サウンドプロデューサー」というストップウォッチだ。
新卒でTBSラジオのキャスタードライバーをしていた私にとって、ストップウォッチは必需品だったが、当時は控室で大切に保管されていたモノを拝借していた。ガラスの、いかにも精密機器という風貌だった。