その後、放送作家となり、ナレーション原稿を書く際にも必需品の“マイ・ストップウォッチ”を購入。当時、知人のディレクターからススメられたのが「サウンドプロデューサー」だった。

 一度、生産停止となるも放送現場からの熱き要望により生産を再開したと聞いたことがある。

 それもそのハズ。軽量で操作がしやすく、紐も頑丈。彼らにとってもっとも助かっているのは、時・分・秒のキーで60進法の計算ができることだ。例えば2分30秒+3分50秒の答えが瞬時で6分20秒と出る。これは生放送中でも編集作業中でもありがたすぎる機能だ。

 タイマー機能は最大99時間59分59秒まで設定可能だし、タイムアップ後、経過時間を表示してくれるのでロスタイムの管理にも便利。無音なので安心して使える。

 大袈裟ではなく、ディレクターの大半が首からかけている流行りモノだ。

山田美保子(やまだ・みほこ)/1957年生まれ。放送作家。コラムニスト。「踊る!さんま御殿!!」などテレビ番組の構成や雑誌の連載多数。TBS系「サンデー・ジャポン」などのコメンテーターやマーケティングアドバイザーも務める

週刊朝日  2021年5月28日号

暮らしとモノ班 for promotion
2024年の『このミス』大賞作品は?あの映像化人気シリーズも受賞作品って知ってた?