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星渉(ほし・わたる)/作家、講演家。著書に『神メンタル』『神トーーク』『99.9%は幸せの素人』(すべてKADOKAWA)は累計30万部を超えるベストセラー。(写真:本人提供)
星渉(ほし・わたる)/作家、講演家。著書に『神メンタル』『神トーーク』『99.9%は幸せの素人』(すべてKADOKAWA)は累計30万部を超えるベストセラー。(写真:本人提供)

 夫がいて子どもがいる今の生活に大きな不満があるわけではないけれど、どこかモヤモヤと満たされない。もしくは、子育ても仕事も毎日一生懸命頑張っているけれど、このままでいいのか?という迷いがある……子育て中の女性が多く抱える悩みではないでしょうか? そこで、話題の新刊『科学的にイライラ怒りを手放す 神子育て』の著者である、作家・講演家の星渉さんにこのような状態から抜け出す方法を教えていただきました。

【写真】『神子育て』の筆者・星渉さんはこちら

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 結婚して子どもを持つことが夢だったのに、現実になったら思った以上の幸せ感を得られない。仕事と子育てを両立する、という夢が叶っているのに今ひとつ達成感がない……このように考えてしまう子育て中の女性はいませんか?

 私のクライアントさんはもともと女性の起業家の方が多かったので、ビジネスとともに子育ての悩みについてお答えする機会もありました。

「こんなことを考えてしまう私がいけないのか」「これ以上望むのは欲張りなのか?」などと自分を責める必要はありません。

 そもそも人はどんな時に幸せを感じるのか、というところから考えていきましょう。いくつか要素はあるのですが、その中の一つに「やってみよう因子」というものがあります。

「やってみよう」、つまりチャレンジ。何かに挑戦しているかどうか、です。

 夢や目標に向かってチャレンジしている時って、不安もたくさんありますが、「やるぞー!」という気持ちになったりワクワクしたりしますよね。これが、その人自身の幸せに非常に関係してくることが科学的にわかっています。

 実際、同じことを繰り返している「変化のない生活」というのは幸福感を感じにくい、というのは納得がいくのではないでしょうか。

「順化」と言いますが、同じことの繰り返しは、次第に慣れてつまらなくなってしまう。そうすると、充実感がなくなって幸福度も下がる。だからこそ、幸せを感じるためには新しい挑戦、つまり何かをやってみよう、っていうのが重要になってきます。

 そのために必要なのが、目的地の設定です。

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目的地を設定したほうがイイ理由