AERAの連載「はたらく夫婦カンケイ」では、ある共働き夫婦の出会いから結婚までの道のり、結婚後の家計や家事分担など、それぞれの視点から見た夫婦の関係を紹介します。2021年6月7日号では、会社員の高塩大輔さん・Sun Life代表取締役で独立系ファイナンシャルプランナーの山口理絵さん夫婦について取り上げました。
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夫40歳、妻29歳で結婚。6月に第1子を出産予定。
【出会いは?】2020年4月、コロナ禍で在宅勤務になった夫が知人の紹介で妻に資産運用の相談をした。
【結婚までの道のりは?】2020年6月に東京に投資用物件を見学に行き、帰りの新幹線で夫が妻に「結婚していますよね?」と質問。独身と知りその場でアタック。交際がスタートし10月に結婚。
【家事や家計の分担は?】家事は基本的に分担。月~金は食材宅配を利用し、先に帰ったほうが料理する。家計も分担制で、家賃や光熱費は夫、食費や日用品は妻。資産状況は妻がしっかり管理。
夫
高塩大輔[41]
GKNドライブラインジャパン 会社員
たかしお・だいすけ◆1980年、栃木県宇都宮市生まれ。2003年、東京電機大学理工学部を卒業後、車の足回りの部品製造をするGKNドライブラインジャパンに入社。名古屋工場、13年からタイ駐在4年間を経て、現在は管理職として約250人の部下を抱えている
僕はずっと仕事と実業団選手としてのバスケにかまけて、将来のこともお金のことも何も考えてこなかったんです。でもコロナ禍でゆとりができて「将来を真剣に考えてみよう」と思った。知人にFPの彼女を紹介してもらいました。
明るくて楽しくて、NISAなど金融についても興味が出てきた。彼女に出会って人生を真剣に考えるようになったんです。独身だと知って即、交際を申し込みました。
出会いから結婚の半年間で、彼女は着々とグループホームの準備をしてオープンさせた。「何か手伝えることはありますか?」と聞いたけど「大丈夫です」と(笑)。代わりに家のことは僕が助けようと思っています。もうすぐ世界一の娘も生まれますから。
エナジーに溢れ頼りになる文句のつけようのない奧さんですが、強いて言うならデジタルに弱い。エクセルでの足し算もできないし、パワーポイントも使えず顧客へのプランは手書き。デジタルへの移行と効率化に協力するのも僕の役目かなと思っています。