捕手は2人になるのだろうが、万が一の状況では、ソフトバンクの栗原陵矢のユーティリティー性が生きる。内外野に捕手もできるから、アクシデントにも対応できる。本当なら故障で離脱中の西武・外崎もほしかったけどね。ベンチ入りが限られるから、代走オンリーの選手は入る余地はないのかもしれない。
スポーツ界ではテニスの大坂なおみの会見拒否発言からの全仏オープン棄権が話題となっている。今は、スポーツ選手の枠を超え、発言がネットメディアや芸能などでも取り上げられる。しかも「会見」という形をとらなくても、SNSなどで自己発信できる時代になった。
だから、「会見」の意義自体が揺らいでいるとの論調もある。ただ、常に大坂のプレーを見て、SNSを追いかけている方ばかりではない。ライト層も含めて「ファン」と考えれば、会見の映像だけを見る方たちも大切である。それで大会が盛り上がるなら、プロとして重要なことであろう。
東尾修(ひがしお・おさむ)/1950年生まれ。69年に西鉄ライオンズに入団し、西武時代までライオンズのエースとして活躍。通算251勝247敗23セーブ。与死球165は歴代最多。西武監督時代(95~2001年)に2度リーグ優勝
※週刊朝日 2021年6月18日号