りこ:幼稚園からずっと一緒にいる、その友だちとはきちんと仲直りをしました。2年前、上京するときに手紙を書いてくれて、一緒に泣いてもくれた。今でもよく連絡を取る、親友の一人です。
■話さないのに、なぜか一緒にいる
『ミカンの味』の主人公である4人の女の子も、部活(映画部)で出会った。「いつも一緒にいる4人」として学内でも知られていた。だが、生い立ちや先生からの期待、仲間はずれになった経験など、4人ともそれぞれに傷を抱いている。
りか:中学時代、友だちと喧嘩すると無視をしがちに。でも、話さないのに、登下校は一緒で。遅刻してきたら、みんな何も話さんとずっと学校まで行ったりとか。
りこ:嫌な思いをするのに、約束の集合場所には行く。一緒にはおりたいという気持ちがありながらも、気まずいからしゃべらん。
りか:喧嘩しとったからこそ今、めっちゃ仲がいい。今はもう、昔のことは笑い話にできる。そういう経験があってよかったって思うよね。『ミカンの味』を読んで、女の子同士の友情ってこんな感じだったなって、思い出しました。
■喧嘩はしょっちゅう、でも離れられへん
りこ:今まで、学校のクラスでりかとりこが一緒になったことはないね。
りか:同じ学校に双子が何組かいたね。5クラスで4組ぐらい? りかとりこが仲がいいから、そこに「友だちになろう」って声をかけるのって、ハードル高いんかなぁ。
りこ:りかに、仲のよい友だちができたこともあったけど、結局、放課後は一緒におったね。それぞれの友だち含めて、大勢で遊んでました。ずっと一緒にいるからこそ、喧嘩もめっちゃします。些細なことで。
りこ:「何で準備が遅いん?」って言ったら、そこからりかがしゃべらんくなったり。
りか:自分も準備してないやん、って言い返して。今からしようとしていたのに、何で先に言ってくんの!とか。
りこ:お互いにイライラして、雰囲気が悪くなることもよくあります。でも、ずっと一緒におるから離れられへん。使っている化粧品も一緒で。今日着ているりかの洋服も持っています。りかが「これ着るわ」って言ったら、りこもそれ着ようと思っていた場合は、じゃんけんします。家にいるときも2人一緒。携帯を触っているときは2人一緒に触っているし、テレビを見ているときは一緒に見ています。