漫画家&TVウォッチャーのカトリーヌあやこ氏が、「徹子の部屋45周年スペシャル」(テレビ朝日系 6月5日18:56~)をウォッチした。
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45周年を迎えた「徹子の部屋」SPのゲストは明石家さんま。これまで芸人のボケを逐一受け流し、ことごとくスベらせてきた究極のお笑いキラー・徹子vs.お笑いモンスター・さんまだ。
しかしさんまに対しては「芸能界で出てる人で一番好き」と、冒頭からウッキウキなんである。かつてさんまがゲスト出演した回のVTRが流れたけど、80年代の徹子はシャキシャキ高速早口。
「クロヤナギテツコデゴザイマス」ってモノマネのイメージそのものだ。ゲストに考えるスキを与えず、蝶(ちょう)のように舞い蜂のように刺す徹子。
そんな徹子も今や85~86歳(本人談・ほんとは87歳)。なんだかもうありがたい置物のよう。ゲストもトークをするというより、参拝しに行く心構えなのでは。
あるがままの徹子を前に、番組の進行を気にするさんま。カンペを見ろだの、質問カードを読む前にタメを作れだの言ってたら、徹子のキラーシステムが発動。
「私ね、68年ほどテレビに出てるけど、そんないちいちゲストの人にあれこれあれこれ言われたくないの!」ドーン。
しかし次の瞬間、さんまに問いかけた質問は、「どうして(さんまは)そんなに面白いの?」。