「1日3回食になっても食が進まないとき、『おっぱいをやめたら、もりもり食べるようになった』というのはよく聞く話です。ただ、一方では、ママが卒乳しようとしたとたんに、それまで食べていた離乳食を食べなくなったり、哺乳瓶でミルクを飲むのを嫌がったりして、べったりと甘えてくる子もいます。そんなときは強引にやめないで授乳を続け、様子を見ながら再度チャレンジすると、意外にすんなり卒乳できるケースが多いんですよ」

 そして、卒乳のタイミングをはかる際、実はもう一つ重要な見極めポイントがあるという。それは、赤ちゃんが二足歩行できるようになっているかどうか。二足歩行は“興味があるものを求めて、自分の足で歩いて移動する”という行動であり、心の発達を表す目安でもある。

 例えば、肌触りのよいタオルや毛布、ぬいぐるみ、好きな絵本などを自分の意思で取りに行き、お気に入りとして扱うようであれば、それはママのおっぱいのほかにも好きなものがあるということ。“お気に入りの何か”の助けを借りながら、少しずつ卒乳へのステップを働きかけてもいいだろう。

■ ママはあげたいけど…赤ちゃんが飲まなくなったら?

次に、タイミングごとに考え方を整理した。多くの人が卒乳を意識するのが、仕事の復帰を考えたとき。「仕事復帰に備えてキッパリとやめたい」という人もいれば、「朝・晩(赤ちゃんと一緒にいるとき)だけ授乳を続けたい」と考える人もいて、2つのパターンがある。

「ママが授乳をストップすれば、作られなくなっていきますから、仕事復帰は卒乳しやすいタイミングといえるでしょう。一方、赤ちゃんと一緒にいる時間帯の『朝と夜だけ授乳したい』という人の場合は、ママが仕事をしている日中は乳汁分泌がストップして、赤ちゃんに吸いつかれる朝と夜だけ母乳が出るという“都合のいいおっぱい”になります。完全に授乳をやめてしまわなくても、朝と夜の1日2~3回の授乳を経て卒乳する人たちもいますよ」

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妊活を意識したら?