窮地に立たされた店に助け舟を出したのが、匿名掲示板「2ちゃんねる」開設者で実業家のひろゆき(西村博之)氏だった。Twitterでクラウドファンディングを始めることを提案され、開始すると多額の支援金が集まり、激励の手紙も多く寄せられた。
都内で飲食店を営む40代の男性は、著名人がSNSで店名を公開して苦言を呈することで「大きなダメージを受ける」と語る。
「他のお客様に迷惑をかけたり、店が呼びかけているルールに違反する行為などよほどのことがなければ、注意しません。”お客様は神様”ですし、コロナ禍で飲食業界が苦しい中、足を運んで食事に来ていただけることは本当にありがたい。店とお客様がトラブルになるという事はよほどのことなんです。もちろん、店側の非礼でお客様を怒らせてしまったケースがあるかもしれないですが、店名を出して批判されると、事実関係を知らない人たちからネット上で批判の書き込みや、抗議の電話が店にかかってくる。話題になっていないだけで、ネット上の書き込みが広まって営業停止に追い込まれた店もあります。私たちも店の売り上げで生計を立てているわけだし、従業員の生活もかかっている。タレントの皆さんは軽い文句や愚痴を言いたいだけなのかもしれないが、SNS上で発信する際に自分たちの影響力が強いことを自覚してほしい」
SNS上で誹謗中傷を受けた方は大きな心の傷を負う。事情を理解していないネットユーザーが、タレントと店側のトラブルに介入して暴言を浴びせることは断じて許されない。(牧忠則)