勝手なオッサンの妄想のまま、オッサンが語るテレビ論の考えのままいっているから、テレビの仕事に携わる人たちが思っている“テレビがナンバーワンでありたいんだ!”ということからどんどんかけ離れた環境になっている。このことをコラムで言いたがっている僕が、すでにオッサンですけどね(笑)。

 テレビが潰れないために、悪あがきしても無理だ、だけど、僕も含めてテレビ論を語りたがり。テレビマンは語りたがりなんだけど、それがそもそもナンセンスなんではなかろうか? 若い子がテレビ離れとかではなく、面白ければテレビも見ているし、自分のライフスタイルに沿っていれば見ているんですよ。だから、若い世代とはテレビに対する熱い思いとか、僕らがテレビで育ってきた環境と違うから、テレビ論なんて“はぁ??”って感じなんですよ。

 そんなテレビ論を話している場合ではないなということへの“答え”が出たと思ったのが、このコロナ禍。コロナ禍でおうち時間って言われてきましたが、この1年半の間、“あの番組、ヤバイ、すごい面白い”という大ブームになるテレビ番組があってもよかったのに1つもなかった。30年前だったらビッグヒットがあったでしょうね。

 コロナ禍で何が大ブームになったかと言えばNetflixの「愛の不時着」ですよね。カネを払って観るやつが伸びて、タダで観られるテレビ番組が伸びなかった。これが今のテレビを表している。みんなのライフスタイルの中でテレビはそういう位置。いろいろなチョイスがある中で好きなものを見る、面白ければ見る。

「愛の不時着」っていうものが面白いとなったのであれば、あれを制作すればいいわけじゃないですか。でも、制作できないということは事情があるわけですよね。その事情も若い世代もわかっちゃっている。一般の人が“これ、テレビじゃ無理でしょ”って言葉を使いますよね。テレビができないことまで見透かされている時代にテレビ論なんてナンセンスなんですよ。

■カンニング竹山/1971年、福岡県生まれ。お笑い芸人。2004年にお笑いコンビ「カンニング」として初めて全国放送のお笑い番組に出演。「キレ芸」でブレイクし、その後は役者としても活躍。現在は全国放送のワイドショーでも週3本のレギュラーを持つ。オンラインサロン「竹山報道局」は、4月1日から手作り配信局「TAKEFLIX」にリニューアル。ネットでCAMPFIRE を検索→CAMPFIREページ内でカンニング竹山を検索→カンニング竹山オンラインサロン限定番組竹山報道局から会員登録。カンニング竹山とCalmeraによるユニット・タケヤマカルメラが「ヘイ・ユウ・ブルース」のカバーを披露。「ヘイ・ユウ・ブルース ~許せ、友よ~」はこちらから→https://calmera.lnk.to/hyb

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