そして大阪の事件については商品が偽物だと騒いで返品を要求するトラブルを起こし、その様子を撮影。その動画を投稿するなどして再生回数を稼ぎ、43万回以上再生されたという。
そして愛知県岡崎市の事件は、岡崎市在住の有名ユーチューバーをターゲットにして突撃動画の撮影しようと考え、マネージャーとともにスーパーマーケットに入った。だが、有名ユーチューバーが発見できず、鮮魚コーナーで被害品の魚が入ったパックを手に取ると、人気ない通路に移動して食べ、マネージャーに撮影させた。動画をユーチューブに投稿したところ、動画の視聴者が被害店舗に情報提供したため、犯行が発覚したという。
スーパーで魚の切り身を食べた動画については、「ああやって食べると、スーパーの店員が驚く、それを撮りたいと思ってやった。お金は支払うつもりだった」と説明した原田被告。
現在は故郷の山口県の両親と住んでいるという。昨年7月、愛知県警に逮捕後、新型コロナウイルス感染が判明。その直前に山口県を訪れ、濃厚接触者が多数、いたこともあり、「山口県では、へずまりゅうであるとすぐにばれてしまい、働くことがなかなかできません」と語った。
現在は週5日間、山口県のラーメン店にアルバイトとして雇われ、時給1000円で働いている。
「将来はラーメン店チェーンの店長になれるように毎日、頑張っている」
「休日は実家のおじいちゃんの介助をしている」
こう近況を語った原田被告。
情状証人として法廷に立ったラーメン店主はこう証言した。
「へずまりゅうというので、どんな人かと思いながら、面接して話し合った。信頼できると判断して雇いました。今はまじめに仕事をしており、息子だと思って接している」
最後に原田被告はこう反省の弁を述べた。
「今はユーチューブはやっていない。ユーチューバーと連絡もしていない。もうユーチューブは今後やりません」
現在、原田被告は別の事件ですでに執行猶予中の身といい、今回の事件では実刑判決の可能性もある。その反省の声は届くのだろうか。
(AERAdot.編集部 今西憲之)