ソン・ジュンギ (c) HiSTORY D&C 取材協力/フラウ・インターナショナル、アートディレクション/福島源之助+FROG KING STUDIO
この記事の写真をすべて見る

「自分の演技の枠を壊してくれた作品。この作品で、僕の演技に対する考えがガラガラと崩れました」

【ソン・ジュンギさんの写真をもっと見る】

 今年Netflix配信の韓国ドラマで最大のヒット作との呼び声が高い「ヴィンチェンツォ」。2月のNetflix独占配信の開始以降、日本ランキング上位をキープ。あの「愛の不時着」超えも噂されるほど、どハマりする人が続出中の注目作だ。

 同作の主役であるタフでクールな、イタリア・マフィアの顧問弁護士を演じるのが、新境地となるダークヒーローに挑むソン・ジュンギ。アジアで大ヒットを記録した韓国ドラマ「太陽の末裔」(2016年)でも知られる35歳だ。高級スーツに身を包み、甘いマスクで壮絶な戦いを繰り広げるギャップと圧倒的な存在感が、作品の人気をぐっと後押ししている。役者人生の転機となった作品とどう向き合ったのか。

「最初から最後まで“異質感”という言葉を意識して演じました。一つの作品を終えたら、まとめて見直す習慣があって、演じた役柄を自分の中で反芻して消化するタイプ。『ヴィンチェンツォ』も最近また見始めています。この作品を通じて、これからは恐れることなくぶつかってみようという考えに変わりました」

 自分を一言で表すなら、「真正性」と言う。

「“真正性”のある人生を歩きたいから。待っていてくださる方々に、期待と安定感を与えることのできる俳優になりたいです」

(本誌・松岡かすみ)

ソン・ジュンギ/1985年生まれ。ドラマ「トキメキ☆成均館スキャンダル」(2010年)、「太陽の末裔」(16年)、「アスダル年代記」(19年)などに出演。今年、Netflix独占配信の韓国ドラマ「ヴィンチェンツォ」が大ヒットを記録。SF映画「スペース・スウィーパーズ」もNetflixで好評配信中。

>>【関連記事/「愛の不時着」級!? ソン・ジュンギの魅力全開、ドラマ「ヴィンチェンツォ」】はこちら

週刊朝日  2021年7月2日号

こちらの記事もおすすめ 「愛の不時着」級!? ソン・ジュンギの魅力全開、ドラマ「ヴィンチェンツォ」
[AERA最新号はこちら]