2022年も多くの著名人が旅立っていった。故・三宅一生さんを偲ぶメッセージが画家・横尾忠則さんから届いた。
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僕は1967年から毎年ニューヨークに行っていた時期がありました。そして71年にジャパン・ソサエティーで三宅一生さんがショーをするので見に来てほしいと連絡があったのです。そこで初めて会いました。
一生さんはシャイなところもあるので、そのときは挨拶程度であまりお話をしませんでした。
それからしばらくして、一生さんからパリコレのインビテーションカードのデザインをしてほしいと頼まれました。さらに今もそうですが、テキスタイルもたくさんやっています。以来50年続いています。だから一生さんとのつながりは、とても長いのです。毎年、春と秋にカードのデザインやテキスタイルの仕事などで年中連絡を取っている感じです。
一生さんがニューヨークでショーをした頃は、ヒッピーカルチャーの時代で、ヒッピーファッションが主流でした。デザイナーの時代が来る少し前で、デザイナーの時代の到来を予感させていたかもしれません。