アカウントを特定した後は、リスク判定に入る(Sトクはオプション制)。Sトクの場合、リスク判定はA~Dの4段階評価。アカウントのうち半数ほどにA評価が付き、Bが4割、Cが1割ほど。犯罪歴があった時など、ごくまれにDがつくという。評価の際は、「人柄」「過去の活動」「交友関係」などに着目し、他人に対する誹謗中傷や悪ふざけ、素行の悪そうな友人とつながっていないかなどをチェックしていく。
「ちょっとおかしいと思ったら報告するようにしています。お金に困っているような話や、スマホや財布など貴重品の失くしものが多いといったことも報告の対象です」(同)
Aが付くアカウントとBが付くアカウント、その違いは何なのだろうか。
「投稿内容にちょっと問題がありそうであれば、Bを付けますね。たとえば『ブス』『ハゲ』『死ね』『ふざけんな』といった口の悪い投稿内容や、半裸でふざけている写真を載せていればB。こうした投稿が頻繁に出てきて人間性がおかしいのではというレベルになれば、Cを付けています」(同)
一方、MiKiWaMeの評価は1~5の5段階で、数字が大きいほど危険度が高くなる。評価項目は5項目あり、「攻撃性」「自己顕示」「影響力」「社会性」「ITリテラシー」のそれぞれに点数を付けていく。
例えば、「自己顕示」の項目では、顔写真の頻繁な投稿や、ブランド品など購入品の過剰なアピールがあれば4、裸の投稿やアルバイト中に写真を投稿するなどの投稿があれば、最高リスクの5となる。
「社会性」の項目では、遊びや交友関係などをチェックする。未成年の飲酒や暴走行為、キャバクラ通いなどが散見されれば数字が高くなる。また、首までタトゥーが入っている人などと交友関係のある写真などが見つかった場合も、高リスクとみなされる。
Sトク担当者によれば、リスク有りと判断される投稿が最も多いのはツイッターで、次点はインスタグラム。フェイスブックは若い層がアカウントを持っていないことも多く、投稿数も少ないため、判定に影響する率は比較的低いという。
「ツイッターは気軽に裏アカウントを作れるので、人間性や本音が表れやすい。調べていると、履歴書の印象とはかけ離れた投稿もあり、『この人がこんなことを言っちゃうの?』とギャップを感じることがとても多いです。採用する企業にとって、裏アカ特定はやらないよりも絶対にやったほうがいい。もっと周知させて、このサービスを役立ててほしいです」