2022年12月5日号より(イラスト 北構まゆ)
2022年12月5日号より(イラスト 北構まゆ)
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「ほぼゼロ金利」のままで預金していないだろうか。そのままにしておくよりも、高金利預金に預け換えた方が、物価上昇のダメージを緩和できる。冬のボーナス時期が迫る今、おすすめは定期預金の金利優遇キャンペーンだ。2022年12月5日号の記事を紹介する。

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 ボーナスシーズンが近づき、期間限定の優遇キャンペーンを実施する金融機関もある。その主な例を紹介したのが一覧表で、優遇金利の適用とキャッシュバックに大別できる。

 そのうち、あおぞら銀行のキャンペーンは投資信託の取引口座(無料)を開いて普通預金に20万円以上を入金すると3千円が進呈されるというもの。同行の普通預金金利は0.2%と高いので、キャッシュバックも受ければおトク感が高まる。

 金融機関が取り扱っている預金と異なるものだが、高島屋友の会のお買物積み立てサービス「スゴ積み」も見逃せない存在。積立金に対して利息は発生しないが、利回り換算すると15%超に達するボーナスが得られる。

 毎月定額ずつ1年間にわたって積み立てると、1カ月分の積立額に相当するボーナスが加算された「お買物残高」としてチャージされるという仕組みだ。この残高は、高島屋各店や高島屋のショッピングサイトで使用できる。日頃から同百貨店グループを利用している人なら、非常におトクな買い物ができる。

 月々の積立額は、5千~10万円まで五つのコースが用意されている。年間500円の事務手数料がかかるが、10万円コースなら130万円分のチャージなので、コスト分を差し引いた実質利回りは15.38%に達する。しかも、12月31日までキャンペーンを実施中で、所定の条件を満たすと1500円がキャッシュバックされる。

 なお、「スゴ積み」に積み立てるためには、高島屋ネオバンクアプリをダウンロードし、住信SBIネット銀行タカシマヤ支店に口座を開く必要がある。最後に、ファイナンシャルリサーチ代表でファイナンシャルプランナーの深野康彦さんは補足する。

「12月に入ってキャンペーンの実施を発表する銀行もあります。ソニー銀行や住信SBIネット銀行、大和ネクスト銀行などは過去にも力を入れてきたので、ホームページをチェックしてみるといいでしょう」

2022年12月5日号より
2022年12月5日号より

(金融ジャーナリスト・大西洋平)

AERA 2022年12月5日号より抜粋

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大西洋平

大西洋平

出版社勤務などを経て1995年に独立し、フリーのジャーナリストとして「AERA」「週刊ダイヤモンド」、「プレジデント」、などの一般雑誌で執筆中。識者・著名人や上場企業トップのインタビューも多数手掛け、金融・経済からエレクトロニクス、メカトロニクス、IT、エンタメ、再生可能エネルギー、さらには介護まで、幅広い領域で取材活動を行っている。

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