マラソンコースの暑さ対策として、東京都は遮熱性舗装の道路工事などに計300億円の予算をかけてきたが、その後、マラソンは札幌市での開催が決まり、札幌で改修が進められた。

 暑さ対策といえば、編み笠のような「かぶるタイプの日傘」を覚えているだろうか。19年、小池百合子都知事が試作品をお披露目した記憶は鮮烈だが、実際に使われるのか。一般販売の話もあったが、公式ショップの商品一覧にはなかった。ボランティアには貸与されるという。

 数々のグッズが販売される公式ショップはコロナの感染拡大で、次々と閉店や休業に。7月にようやく日本橋店や銀座店などがオープンした。マスコットの「ミライトワ」と「ソメイティ」もめっきり影が薄かった。名前やネーミングの由来がすぐに頭に浮かぶ人は、まずいまい。

 各地で計画されていたパブリックビューイングは中止や計画の見直しを余儀なくされた。臨海部に設けられる聖火台の観覧も自粛を迫られる。

 HIVの危険性を啓蒙するためとはいえ、濃厚接触の危険性が叫ばれるさなか、選手村で約15万個のコンドームが配られる予定とわかり、物議をかもした。最終的に、大会期間中でなく帰国時に配ることになった。

 今月14日、開・閉会式のエグゼクティブプロデューサーに、スポーツブランディングジャパンの日置貴之氏の就任が発表された。式典のディレクターを務める予定だった野村萬斎氏がアドバイザー、「クリエイティブチーム」の一員としてミュージシャンの小山田圭吾氏らの名も発表された。「Moving Forward」のコンセプトのもと、コロナ禍、無観客の中でどんな演出になるか注目だ。前出のテレビ関係者は言う。

「当初担当するはずだった振付師のMIKIKOさんらの辞任や渡辺直美さんの『ブタ』演出騒動など、開・閉会式のマイナスイメージを払拭したいところ。ですが発表早々に小山田さんが以前、音楽雑誌のインタビューでクラスメートや障害のある生徒をいじめていた過去を語っていたことが発掘され、炎上中です。最悪、降板かもしれず目が離せません」

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