五輪サッカー準々決勝で日韓戦の可能性も…元代表選手「韓国戦の後はアザだらけ」と警戒

　男子サッカーU－24日本代表が25日にU－24メキシコ代表と対戦し、2－1で制して2連勝。決勝トーナメント進出に王手をかけた。

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　初戦にU－24フランス代表に4－1で圧勝したU－24メキシコ代表は優勝候補の呼び声が高い。戦前は苦戦が予想されたが、序盤に立て続けに得点を重ねた。前半6分にMF堂安律のグラウンダーのパスに、MF久保建英が左足で押し込んで2試合連続ゴール。前半11分にもMF相馬勇紀がペナルティーエリア内で倒され、日本がPKを獲得。堂安が豪快に真ん中に突き刺して試合の主導権を握る。後半はメキシコの猛攻で1点差に詰め寄られたが、決定期を許さない献身的な守備で逃げ切った。

　3戦目のU－24フランス代表戦で、日本代表が引き分け以上なら1位で決勝トーナメント進出が確定する。負けてもメキシコ代表が引き分け以下なら進出決定し、メキシコ代表が勝って勝ち点6で3チームが並んだ場合、日本が1点差の敗戦なら2位で進出する。

　スポーツ紙のサッカー担当記者は「次の試合でメキシコが南アフリカに勝ち、日本がフランスに2点差で負けると得失点差で下回り予選敗退になります。油断はできませんが、スター軍団を招集できなかったフランス代表は攻守で精度が落ち、メキシコ代表より怖さはない。日本は守備が強固なので大丈夫でしょう」と太鼓判を押す。

　気が早い話だが、決勝トーナメントに進出した場合はU－24韓国代表と激突する可能性がある。韓国は初戦のU－24ニュージーランド戦で0－1と黒星を喫したが、2戦目のU－24ルーマニア代表戦で4－0と快勝。勝ち点3で4チームが並ぶ大混戦だが、韓国代表が得失点差で首位に立っている。日本代表はグループA、韓国代表はグループBに所属し、A組1位とB組2位、A組2位とB組1位が決勝トーナメントで対戦する。3戦目の結果次第では、決勝トーナメントの準々決勝で日韓戦が実現する可能性がある。

　韓国代表は日本代表と対戦する際は闘争心をむき出しにして戦ってくる。現役時代に韓国代表と国際試合で対戦した元日本代表の選手は、「ボールを持った瞬間に激しくチャージしてくるし、ボールのないところでも体をぶつけてくる。韓国戦が終わった後は体中がアザだらけだった」と振り返る。