3戦連続となるゴールを決めた久保建英 (c)朝日新聞社
3戦連続となるゴールを決めた久保建英 (c)朝日新聞社
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 この日も“史上最強”と評されるサッカーのU-24日本代表の勢い、そして強さは揺るがなかった。グループリーグの第3戦、引き分け以上で1位通過、負けても1点差までならば2位で決勝トーナメントに進出できるという条件でキッキオフを迎えたが、「そんな細かい計算など不要だ」とばかり、27分に久保建英が3戦連発ゴールを決めると、34分には酒井宏樹が2点目。得点者2人をベンチに下げた後半にも、三好康児と前田大然がダメ押しのゴールを叩き込み、完勝を超えた4対0の“圧勝”。今大会出場16チーム中唯一のグループリーグ3連勝で、堂々の1位突破を決めた。

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 試合の流れを決める大事な先制ゴールを決めた久保、相変わらずの強固な守備だけでなく自らもゴールを決めた酒井の働きはもちろん評価に値するが、この日の収穫は今大会初先発の上田綺世を挙げる。自身のゴールこそなかったものの、1点目、2点目と自らのシュートを相手GKが弾いたところを味方が詰めたもの。ともに簡単なシュートではなく、1点目は右足、2点目は左足でしっかりとインパクトして対角に撃ち抜いたからこそ、GKが「たまらず」弾き、得点に繋がった。

 この2つのシーン以外にも、ボールの収まりが良く、攻撃の起点として好プレーを披露。これまでの2試合では途中出場で試合の流れにうまく乗れていなかったが、この日は1トップとして能力の高さを見せた。林大地の活動量と積極性は大きな魅力だが、今後は上田をスタメン出場させて、林を“切り札”として途中から起用した方がチームとして機能し、戦略の幅も広がりそうだ。

 その他にも、故障離脱していた冨安健洋が危なげないプレーぶりで1試合を戦い抜いたことは、今後に向けて非常に大きい。さらに「幅が広がる」という意味では、上田以外にも左MFで先発出場した旗手怜央、後半途中から酒井に代わって出場した橋岡大樹、後半途中出場でゴールを決めた三好、前田と、ここまで「控え組」だった面々が活躍したことも非常に大きい。今後、一発勝負の決勝トーナメントでは延長戦も考えられ、超過日程で疲労が溜まって来る中で、試合の勝敗を大きく左右するのが「選手交代」。その際に、グループリーグでのプレーの有無、その際の働きぶりが下地としてあるとなしでは、大きく違う。その意味でも、日本はほぼ完璧なグループリーグ3試合目を遂行したと言えるだろう。

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唯一の誤算は…