岩渕ヘッドコーチは2019年に日本協会専務理事にも就任。自国開催のオリンピックでメダルを獲得するという大役と、ワールドカップ開催後の日本ラグビーの未来に向けた競技団体の舵取りというまったく異なる二足のわらじを履くことになった。今年3月には来年開幕する新リーグの準備室長、6月には日本オリンピック委員会の理事にも就任と、岩渕氏の兼務は増える一方だった。

 岩渕ヘッドコーチは開幕前の取材に対して、チーム全員がセブンズを専門にプレーする選手になったことを手応えとして挙げていたが、選手がセブンズに専念する一方で、指導者が兼務で本当に良かったのか。

 今回の惨敗を招いた日本ラグビー協会のセブンズに対する姿勢や強化の施策を厳しく検証することなしに、日本のセブンズの再浮上はありえない。パリオリンピックは4年後ではなく3年後にやってくる。残された時間は決して多くはない。

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