──どうやって緊張を乗り越えますか?

 ミスしたらどうしようって考えないこと。そしてミスしても引きずらないこと。過去はいくら考えても変えられないからね。それに、ミスしたらしたで意外とすっきりすることもあるんです。

 舞台「JOHNNY,SWorld」に出た時、衣装を脱ぐシーンで僕だけ訳のわからないタイミングで脱いでしまったことがあって。「終わったー」って逆に吹っ切れました。

 何も考えず、怖がらずに臨みたいですね。人間いずれ死ぬんだし(笑)。

 実は、死ぬことって全く怖くないんです。本当の地獄って今、ここだと思っていて。誰かが死ぬとみんな泣くけど、実は死んだほうがいい世界なのかもなって。あ、もちろん死にたいとかじゃないですよ! そうやって考えたほうが楽に生きられるからってだけ。HAHAHA!

──よくふざけたりジョークを言ったりするのも、緊張を和らげたり肩の力を抜いて生きるためだったり……?

 はい、それはあると思います。あとは、単純にかっこつけるのが嫌で、すぐに変顔をしちゃう(笑)。気取っている人って見ていてあまり気持ちが良くない気がして。自分がふざけることで、周りが少しでも明るくなればいいなーと。

 家でも、一発芸が浮かんだら風呂場で一人でやってみて、俺何やってんだろうって自分に笑ったりしてます。面白いこととか変なことばっかり考えてますね。だから、仕事のスイッチがオフになることはないかな。家ではリラックスするけど、照明で例えると、オンとオフの間の小さいオレンジのライトがついてるみたいな感じです。

 今回のお芝居はコメディータッチなので、心の中でクスクス笑いながら演じられるくらい楽しめたらいいなと思います。でも、こらえきれずに笑い方が素の「HAHAHA!」にならないよう気をつけなくちゃ。

(構成/本誌・大谷百合絵)

>>【後編/SixTONESジェシー「沢田研二さんも好き」 洋楽より昭和の曲をよく聞く理由 】へ続く

週刊朝日  2021年8月6日号

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